バンコクからクルマで北へ1時間半ほど。こちらの人によると、正しくはアユタッヤーと発音するらしい。
ここは14世紀から王朝がおかれ、400年以上にもわたって栄えた古都。その後、18世紀にビルマに攻め入られて陥落し、町は破壊された。多くの寺院は壊され、仏像は首をもぎ取られた。そうした破壊の歴史がこの街のあちこちに残っている。
アユタッヤーを代表するワット・プラ・ラーム、ワット・マハタート、ワット・プー・カオ・トーン、そしてワット・チャイナッタナーラムを訪ねた。
それら4つの寺院の入口にはそれぞれチケット売りのおばさんがいる。4つめの寺院を訪ねたとき「もう3つも同じチケットを買わされたよ」と3枚の半券を見せて苦情を言ったのだけど、何食わぬ顔で「ワン・バイ・ワン」と言われてしまった。ガイドが隣で「ワン・バイ・ワン」とつぶやき苦笑していた。
タイ人は入場無料で、外国人観光客だけが有料となっている。ま、仕方ないけど。
首をもぎ取られた仏像 |
三輪のトゥクトゥクのドアにUNESCOの文字 |
傾いている仏塔 |
暑い日は昼寝をするのが正しい |
首のない仏像の列 |
ガジュマルの木に仏さんの頭が |
破壊された数々の寺院、首を取られた仏像が痛々しい。だが、いまパレスチナの地で行われているガザの街の破壊とジェノサイドは、これらを遙かに超えている。