先日、一般の日本人が外国に行きづらくなっていると書いた。日本の経済力の低下がその主たる要因である。
と思ったら、行きづらくなっているのは外国だけではなく、日本国内の観光地も同じ状況になっているようだ。例えば、このところのホテルの宿泊費の高騰が指摘されている。
2019年と今年(2023年)を比較して、ホテルの宿泊費は京都で1.9倍、東京は1.8倍、大阪は1.3倍、福岡は1.3倍、那覇は1.2倍に上昇している。
日本人でも、いわゆる富裕層はホテル代が2倍になろうが3倍になろうが関係ない。だが、一般庶民は気にしないではいられない。これまで家族で年に1、2度出かけていた宿泊を伴う旅行なども行きにくくなるだろう。
それを解決するためには、安価で合理的なB&Bタイプの宿泊施設が求められる。日本のB&Bといえば昔からある民宿が連想されるが、そうではない。今どき、貧乏学生でも民宿は敬遠する。
贅沢さはいらない。シンプルで清潔で、安全であればそれでよい。あとは、プライバシーと最低限のホスピタリティ。誰かその日本版B&Bのプロトタイプを開発して、全国展開してもらえないかと思っている。きっと需要はある。