学生時代からの友人であるシンガポール人のHから、日本人のクリスマスの過ごし方についての記事が送られてきた。
「クリスマスにKFCで食事をするという、日本人のこの習慣は本当なのか。実に面白い」と彼のコメントがついていた。
BBCのウェブサイトの記事だ。そこには、毎年、日本では360万もの家族がクリスマスにケンタッキー・フライド・チキンの店に押し寄せると紹介されている。
日本人はKFCが大好きらしく、クリスマス・シーズンには何週間も前から店を予約しておかねばならず、予約がないと何時間も彼らは列にならぶことになる、とも書いてある。
日本にある1100店あまりの中にはそうした店もあるのかも知れないが、それが一般的とは思えない。KFC1店あたり平均3300家族がクリスマスに訪れるというのは、誇張されてないか。
英国人にしてみれば、キリスト教徒ではない日本人が宗教的意味を考えることもなくクリスマスを単なる商業主義の行事にしているのが不可解、そして不愉快なんだろう。
彼らのそうした感情は分からないではないが、こう誇張して面白おかしく書きたてるようなものではないと思う、とHに返信しておいた。