住んでいるビルの1階にあるPeter Norton Symphony Spaceで映画「SAMSARA」(監督ロン・フリック)の上映があった。Samsaraは、サンスクリット語で輪廻の意味らしい。
http://barakasamsara.com/
台詞やナレーションは一切なし。映像と音楽だけで構成されたドキュメントである。もとになった映像は、世界25カ国で撮影されたもの。日本が登場するシーンもある。増上寺や渋谷駅前のスクランブル交差点、葛西の巨大なゴルフ練習場、さらにはダッチワイフの製造工場。その導入として映し出される大阪大学石黒教授と彼のつくったヒューマノイド。
日本人としてはそれらの選択に首をかしげるところもあるが、ここは制作者たちがこれらを「撮したい」と思ったことに理解を示したい。
映像はデジタルではなく70ミリのフィルムで撮影されており、その深みと鮮やかに引き込まれる。