2013年1月16日

自分が無価値な人間ではないという充実感

ニューヨークへ戻る機内で読んだ週刊文春のなかで、作家の鹿島田真希がこんなことを述べていた。 
いまでも、夫を介護する私を見て、作家業もこなしながら大変ね、と哀れみの情を示す人がいます。その人たちは、介護は厄災で、介護者ばかりが我慢しているとおもっている。しかし実際は違います。極端にいえば、夫は私がいなくても生きていけるでしょうが、私は生きていけない。夫の役に立てるという実感、自分が無価値な人間ではないという充実感を、夫は与えてくれています。私の日々の喜びは、掛け値なしに介護なんです。(2013年1月17日号)
唸ってしまった。