2013年1月19日

柔軟性とマニュアル主義

日本へのフライトの際、ダラス空港の搭乗ゲートでアップグレードを申し出た。一人分2万5千マイルと450ドルが必要と言われる。連れがいたのでマイレージは5万マイル必要なのだが、2千マイルほど足りない。どうしようかと思っていたら、カウンターの米国人スタッフが「ちょっと足りないけど、いいわ」と足りないマイレージ分をオマケしてくれた。

航空会社としては、多少足りないマイレージに目をつぶってでも、出発間際の便に追加料金を払ってもらった方がいいと判断したのだろう。僕はこうしたアメリカ人やアメリカ企業の柔軟性が好きだ。時としていい加減さに映ることもあるけど、とりわけサービス業では現場の裁量に任せた柔軟な対応がいい顧客満足を生むことの方が多い。

今日、KDDIが米国で携帯電話サービスを行っているKDDI Mobileに電話した際のこと。日本への帰国時の解約手続きについて確認しておくためである。手続き自体は、電話一本で済むらしい。いま使っている携帯電話機は、日本国内では使えないので「破棄」してくれと言われた。

企業としてリサイクルを検討した方がいいと言ったところ、「上司に伝えます」との回答。ふと思うところがあって、結果を知らせてほしいとお願いした。すると、こちらの電話番号、フルネーム、パスポート番号を教えてくれと。なぜパスポート番号が必要なのか? 「お客さま確認のためにお聞きしております」だって。マニュアルにそうあるのだろうけど、もちろん教えなかった。だって、必要ないもの。