近代・現代美術のコレクションはMETやMoMAには及ばないが、アジアや中東など非西洋美術のコレクションとそれらの展示には趣向が凝らされ、マンハッタン内の美術館といかに差別化をはかるかが考えられている気がする。
駅からすぐだし、週末でもあまり込んでいない。すぐ隣に植物園や公園があるのもいい感じだ。http://www.metmuseum.org/
南北に細長いマンハッタン島のほぼ北端に、メトロポリタン美術館分館のクロイスターズがある。
地下鉄のAトレイン(デューク・エリントン楽団の「A列車で行こう」のA Trainだ)で190丁目まで行き、そこからフォート・トライオン公園を通り抜けると中世の修道院を模した赤茶色の建物が現れる。
http://www.metmuseum.org/visit/visit-the-cloisters/
クロイスターズのクロイスター(cloister)は、修道院の回廊のこと。南フランスにあった修道院のロマネスク風回廊をニューヨークへ運びこんで作られた。
スポンサーは、あのロックフェラーだ。ロックフェラーにしろ、カーネギーにしろ、アメリカの大富豪には文化的で精神性の高い社会貢献活動を残した人びとがたくさんいる。
モントリオール市の旧市街地のほぼ真ん中にノートルダーム大聖堂がある。建物の内部に入ると、ブルーのライティングとゴールドの装飾が独特の雰囲気を醸し出していた。きょうは週末だったので、パイプオルガンの演奏が流れていた。
ランチの後、彼が気に入っている韓国料理屋や食料品店をいくつか案内してもらいながら、コリアン・タウンの通りを往復した。そのなかで一軒だけ、あの店は行かない方がいいと彼が指さしたのが「ニューヨーク・コムタン」という店だった。料理だけでなくサービスも酷い、と彼だけでなく彼の奥さん(韓国人)も言っているとか。
実は、僕はその店のことは「ニューヨーク美術散歩」という本で知っていた。その店が、NYに住む著名な日本人画家のお気に入りの店だと僕は彼に言えないまま、われわれは地下鉄の入口で分かれた。
Financial Times, June 8, 2012 |
5番街とブロードウェイ、22丁目の通りに囲まれたフラット・アイアン・ビル。 |