2025-09-20

あまりに人をなめた説明の仕方にため息が出る

今度の月曜日に国連本部で開かれるパレスチナ問題解決に向けた会議で、日本はパレスチナの国家承認をしないことを決定した。

https://www.47news.jp/13178329.html  

ギョロ目の岩屋外相が19日の記者会見でそう語ったらしいが、その理由として述べた「承認によりイスラエルが態度を硬化させ、パレスチナ自治区ガザ情勢の好転にはつながらないと判断した」は明らかにロジックがおかしい。

彼が記者会見で言わんとしていることが、もし、日本政府はパレスチナ自治区ガザ情勢の好転を望んでおり→そのためには、イスラエルが態度を硬化させるのは好ましくなく→そのためには、パレスチナを国家として認めないことが好ましい、だとしたら、ぎょろ目に訊ねたい。

日本政府がマジにパレスチナ情勢を好転させること(この言い方そのものも内実が捉えにくいが)を狙いにパレスチナを国家として承認しないのであれば、22日の国連総会でパレスチナを国家として承認することを明らかにしているフランスや英国、オーストラリア、カナダなどの国に対しても国会承認すべきではないと日本は働きかけるべきである。

さらには、既にパレスチナを国家として承認している147国に向けても承認取り消しを求めるべきだ。
https://tatsukimura.blogspot.com/2025/09/blog-post_13.html

ぎょろ目は今月22日にニューヨークの国連総会の場でそう行動するのか。しなきゃ筋が通らないだろう。 

また彼は、「パレスチナ側はしっかりとした統治体制を構築する必要がある」とも記者会見で強調したらしいが、冷静に考えれば、連日激しい空爆を受け、さらに日々餓死者が出ているような状況で今それができるわけがないことくらい誰だって分かる。

そうした状況を早期に変えるためにもパレスチナを国家として承認することで国際社会がイスラエルに圧力を加え、これ以上の悲惨な攻撃を止めさせなければならないはずなのに。

とても残念で、嘆かわしく、情けない。