若山弦蔵さんが亡くなった。今年は2月に森山周一郎さんも亡くなった。
ふたりとも80代後半だったから、しかたないね。お二人は昭和の時代からいぶし銀の声を聞かせてくれた。
ショーン・コネリーの声は若山弦蔵さん以外あり得なかったし、テレビで見る映画のジャン・ギャバンの声は森山周一郎さん以外考えられなかった。
森山さんにはあるラジオの仕事でご一緒したことがある。30年以上も前のこと。若造のぼくの演出にも真摯に耳を傾けてくれた。
ラジオから聞こえてくるその「声」だけで、いろんな人や風景を思い起こさせてくれる人というのが、もういなくなってしまったように思う。
ラジオというのはイマジネーションのメディア。僕の耳には、吉本のお笑いコンビがいくら早口でまくし立てても、若者に人気のなんとか坂46のムスメらがマイクの前ではしゃいでも、何も浮かんでこない。
ところで、今日で5月は終わり。1年前の今日、日記にこんなことを書いていた。「今日で5月はおわり。明日から緊急事態宣言が部分的に解かれることで、人の移動が少しずつ始まるのだろう。何が変わり、何が変わらないのか見ものである」
あれからちょうど一年が過ぎたが、なんにも変わってない!