2019年2月5日

最悪、無駄なセキュリティチェック

羽田空港国際線ターミナルから海外へ発つに際してのセキュリティチェック。今回はキャリーバッグに入れておいた髭トリム用の小ばさみが引っかかった。

それはまだいいのだけど、身体チェック用のゲートをくぐった後に、係から「靴を脱いでください」と言われ、?と思いつつも、確かにアメリカなど海外の空港では靴を脱がされるのを思い出し、靴を脱ぐ。彼女は僕が脱いだその靴を手に身体チェックゲートの向こう側に行き、X線検査装置を通した。

構造上、靴に金属など何か反応するものが組み込まれているのか気になり、参考までに何が反応したのか尋ねてみた。「何もありません」との回答。なぜ靴を脱がせて、わざわざ検査装置を通したのか問うたら、今度は申し訳なさそうに「ランダムにやっているんです」と。

つまり、ランダムに客に靴を脱がせて、「靴もちゃんと調べてるんだかんね」と周りの客に示すためのデモンストレーションだった。何だかなあ・・・という感じ。

今回の乗り継ぎ先のミュンヘンの空港では、セーターまで脱がされた。必要ないだろうに。係の男声の命令口調に、一瞬むっとする。命令するのに慣れていて、人と接しているという感覚が麻痺している。

X線検査では、手荷物の中の金属製の携帯用箸が引っかかった。以前、ニューヨークのJFK空港ではハーモニカがX線検査で引っかかった。ハーモニカケースを指さされ、これは何だと問われ、「ハーモニカだよ。一曲聴かせてやろうか」といったら厭そうな顔をされた。

乗客の安全のために手荷物検査をするのは必要なことだけど、人の気持ちを思いっきり不愉快にしていることを当局は考えるべきだ。必要なことは必要なこととして、だけどもう少し旅人の気持ちを考えたやり方があるはず。危険物を持ち込ませないようにするためだろうが、威圧するだけが能ではないと思う。やっている方も機械のようだと、仕事が楽しくないだろうに。