2012年3月20日

ジーザス・クライスト・スーパースター

3月1日からニール・サイモン劇場で「ジーザス・クライスト・スーパースター」がリバイバル公演されている。テレビでスポットCMを流していることもあってか、入りは上々だ。

今日の公演は夜8時から。席は前から3列目で、役者たちのつばきが舞台から飛んできそうな距離だった。

ブロードウェイやロンドンで何度も再演されてきた作品だが、僕は舞台はこれまで観たことはない。1973年公開のノーマン・ジュイソン監督の映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」は、かつて繰り返し観た。だから個人的にはその影響が強い。イエスと云えばテッド・ニーリーで、ユダはカール・アンダーソン、マリアはイヴォンヌ・エリマンである。

ストーリーは、聖書をもとにキリストの最後の7日間を描いていて、その斬新な解釈で最初の公開の時から敬虔なクリスチャンやキリスト教原理主義者から「神に対する冒瀆」と痛烈な批判を浴びてきた。ブロードウェイで今回再演が行われたのも、ブッシュ政権の影響を気にしなくてよくなったからかもしれない。

初演から40年たっているというのに、アンドリュー・ロイド・ウェーバーの音楽はいまも圧倒的である。舞台に70年代の残滓を感じたのは、ノスタルジーか。