2010年2月18日

米国でのトヨタをめぐる報道、広告

先週末から米国オレゴン州ポートランドに滞在している。きれいに整った、静かな街である。あまりにきちんとし過ぎていて、物足りないくらいだ。

こちらへ来てから毎日、新聞で目にする記事がトヨタのリコール関連の記事である。最近はニュース報道というより、自動車産業の専門家や一般ユーザーのコメントをいろいろ掲載している。新しいニュースはなくても、トヨタ関連の記事を載せたいという新聞社の意図があるのかもしれない。

そうしたメディアでの切れることのない扱いに対応するかのように、トヨタの広告も大量に目にするようになった。例えば以下のようなテレビCMである。
http://www.toyota.com/recall/videos/commitment-commercial.html

今朝のUSA TODAY紙にもトヨタの「おわび広告」が載っていた。そしてページをふたつめくると今度はGMの広告が。GMのテレインという車種は、コンスーマーダイジェスト誌のテストによって品質がお墨付きだというコピーが添えてある。よくやるなあ、という印象。

こちらでも、今回の加熱し続けるトヨタ叩きは、GMの破綻への腹いせとのコメントも聞く。実際のところは知らないが、GMの株の60%を米政府が持っている状態では、そうした見方がそろそろ出てくるのも分かる気がする。