2022年2月5日

反省だったら、猿でもできる

昨年12月下旬、『日経ビジネス』誌の記者が大学の研究室にやって来た。今度、ファンづくりに関しての特集を作るので、インタビューをしたいとのこと。

僕がNPS(Net Promoter Score)日本版とも言えるPSJ(Promoter Score Japan)を提唱してるのを何かで知って、それについて話を聞きたいということだった。

クリスマス前のその日、研究室で1時間ほど話をし、彼はそれをICレコーダーで録音し、その後持って来たカメラで写真を何枚か撮って帰っていった。

また、誰か企業のマーケティング責任者でNPS/PSJについてインタビューできる人を紹介してもえないかと言うので、知り合いの化粧品会社のマーケティング部長を紹介した。

先週、その特集を組んだ日経ビジネスが発売されたのだが、その記事には括弧(引用符)つきで僕がしゃべってないこと、むしろこちらの意図とは逆の内容がいかにも僕がしゃべったように書かれていた。先のマーケティング部長もインタビューで都合のいいところだけを摘ままれたと指摘している。

黙っているのは良くないので、件の担当者にどういうことか問いただしたら、インタビューの際の話のいくつかをつなぎ合わせて1つの発言にしたと言い、「猛省しております」と返答を送ってきた。

すぐさま猛省するくらいなら、そもそもそんなことをして記事を作るのはやめた方がいい。