2015年3月5日

ニッポンのBGMは尺八か

マイクロソフトの共同創業者で現在はフィランソロピスト(日本語では慈善家か)のポール・アレンが、ツイッターに海中の戦艦武蔵の写真を投稿し、そのニュースはたちまち世界をかけた。

戦艦武蔵は、1944年10月にフィリピンのレイテ島攻撃に向かう途中で攻撃に遭い撃沈した。

武蔵に盛り込まれた技術の高さに惹かれたポール・アレンとそのチームが、沈没した戦艦武蔵を発見するまでになんと8年間をかけて調査をしたというから驚きである。

彼の個人資産は、ファーブス誌によると175億ドル。日本円で2兆1000億円。こうしたプロジェクトは、日本では国家的な取り組みになる。しかし米国では、とてつもない金持ちが個人の金で取り組む。かの国の超超スーパーリッチの存在の是非ついては、もちろん議論もあるが、ただし米国の活力の源が彼らによって支えられていることは確かである。

翻って、日本の金持ちはどうだろう。

ところで、こうした日本の「昔」に関係するニュースの映像でバックに流れるのは、たいてい尺八である。これ、なんとかならないのだろうか。
http://edition.cnn.com/2015/03/03/intl_world/paul-allen-japanese-battleship-musashi/ 

そういえば、映画「ラストサムライ」でも日本の田舎のシーンが登場する際、そこでかぶされていた音楽はやはり尺八だった。

クラシックやジャズ、ロックではおかしい気がするし、かといって民謡というのもちょっと。となると、やっぱり尺八や篠笛になってしまうのだろうか。