2015年1月31日

都市で生きるか、地方で生きるか


今朝のFM NACK5「木村達也 ビジネスの森」は、先週に引き続き『地方消滅』(中公新書)を出版された、元総務大臣で現在は日本創成会議座長の増田寛也さんを番組ゲストにお招きした。


増田さんら日本創成会議のメンバーは、東京一極集中を是正し地方を活性化するための施策として、東名阪の3大圏を除いた人口20万人以上の61都市を「地方中枢拠点都市」とする構想を打ち出している。それらを各地域ブロックの拠点とし、若い人たちに働く場を提供していくための機能を持たせるという発想である。

だが、そうした「上から」の施策だけで継続的な人の移動や定着ができるはずはない。多くの若い人たちが、自分の価値観をもとに大都市以外の場での生活を選び、そこで楽しみながら長く生きていける環境をどうつくるか。その環境には、社会インフラや職場だけではなく、周囲の人々の意識も含まれるだろう。

Uターンはもちろん、IターンやJターンと云われている形で地方都市に向かう人たちを迎え入れ、自然な形で支援の手をさしのべる雰囲気が大切な気がする。これもまた、多様性への理解がカギになる。

地方を消滅させないためではなく、地方で生きる方が楽しく豊かだから、という状況が作られていかなければ。 

今朝の一曲は、ジョン・デンバーのTake Me Home, Country Roads。