2014年4月1日

音の取り揃えも大切

外国に行った際は、できるだけ現地の商店を見て回ることにしている。昔ながらのオープンマーケットなどは、どこの国でも興味をひく。グルリと見て回っていると、その地域の人たちの胃袋の中身が見えてくる気がする。百貨店やブティック、電機屋も覗くし、パン屋にも立ち寄る。スーパーマーケットや書店をぶらつくのも好きだ。

しかし、自分が日本人だからかもしれないが、外国から日本に戻ってスーパーマーケットに行くと、その品揃えのよさに驚く。日本のスーパーのレジのあり方は気に入らないが、商品のバラエティや並べ方はおおむねどこでもよく考えられていると思う。

ただし、そこに流れている音楽(BGM)は何とかならないだろうか。日本を代表するある大手スーパーマーケットでは、同じ音楽が繰り返し繰り返し店内のすべてのスピーカーから流れている。何か意味がある選曲とは思えない。はっきり言って、どうでもいい安っぽい曲である。

こうした音楽がいったん気になり出したら、とにかく早くそこを出たくなる。見たくないものは目をそらせばよいが、聞きたくないBGMだからといって耳を塞ぐわけにはいかない。

気の毒なのは、その店内で働く人たちだ。店長やマネジャーたちはどう思っているんだろう。商品の品揃えに気を遣うように、店内に流す音楽にももう少し気を遣った方がいい。あるいは、音楽など流さないのが一法だと思うのだが。