2023年10月24日

人でなしの国

イスラエル軍は、ガザへの空爆をやめろ

イスラエル軍は、ガザへの空爆をやめろ

イスラエル軍は、ガザへの空爆をやめろ

イスラエル軍は、ガザへの空爆をやめろ

イスラエル軍は、ガザへの空爆をやめろ 

イスラエル軍は、ガザへの空爆をやめろ

イスラエル軍は、ガザへの空爆をやめろ

人でなしども。

2023年10月15日

休日の新宿の夜の風景

天気予報では今日は雨。が、午後からは雨はあがり、新宿へ。初台の新国立劇場で鴻上尚史演出の芝居を観るためである。

第三舞台の芝居を劇場で観たのは、彼らが初めて海外公演をした1991年のエジンバラ公演以来だ。

今回の出演は竹下景子、鈴木福、松村武の3人。Netflixの「離婚しようよ」での竹下の演技が良かったので、観に行くことに。休憩なしでちょうど2時間。70年代のギャグが懐かしい。

終演後、新宿駅まで歩き、昔懐かしいアカシアで食事。開店から今年で60年になるロールキャベツ・シチューの店。店構えの印象は、僕が学生だった頃とほとんど変わっていない。 

その後、同じ区画にあるイーグルへ。昭和の雰囲気がそのまま残る、天上の高い地下のバーである。ウエイターのおやじさんも昔のままだ。ただ、客層の雰囲気はずいぶん変わったと思っていたら、帰りしな、「今日は日曜日ですので、若いカップルが多いんですよ」と言われた。さすが、客の心の中を読んでいる。

駅へ向かう途中、アルタの前を通ったら、画に描いたようなストレッチのlimoが駐まっていた。中をのぞき込んだら運転席でドライバーがシートから半分崩れ落ちるような感じで眠っていた。 

休日の新宿の夜の風景である。

2023年10月12日

彼はいつまで日本にいてくれるだろう

7年ほど前に大学院を修了した留学生が研究室を訪ねて来た。元気そうな様子。母国に帰らず、日本で職を見つけてずっと頑張っている。今の会社での待遇などには満足していないようだが、日本が好きだという。

真面目で勤勉。しっかりものを考えることができるし、人のことに想いを寄せられる。ほぼ連日残業をこなしているとかで、その日も彼が研究室に来たのは7時半を過ぎていた。

彼らと話していると、こうした優れた外国の若者がいつまで日本に興味をもってくれるのか考えてしまう。ただ稼ぐだけであれば、間違いなく彼はさっさと母国に戻った方がいい。一人当たりの平均賃金はすでに日本を優に超えている。母国にはない何かを日本に感じてくれているのかも知れない。

経済の凋落が続く日本が大切にしなければならないものがまだあるということかもしれない。ただそれが、単なる近視眼的な観点からの観光資源であってはならない。

日本で「観光立国」という言葉が登場して久しいが、それを喧伝している連中の多くは手っ取り早く稼ぐことしか考えていないように見える。

彼らが口にする「観光立国」という言葉を聞くたび、日本の風景も、食も、歴史も、文化も、人のもてなしも、すべてカネを稼ぐための「資源」としか考えない表層的で傲慢ないやらしさを感じる。

2023年10月4日

楽しむこと、成果が出ても出なくても。それが大切

今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した2人の教授が、所属するペンシルバニア大学で記者会見に出席した。カタリン・カリコとドリュー・ワイスマンである。

共同研究を行った2人が出会ったのは、コピー機の順番待ちで並んでいた列のこと。そこで立ち話をしたことがきっかけとなり、2人がお互いの協力者として研究ができることを見つけたという。今から30年程前のはなし。それから一緒に研究を積み重ねてきた。

なぜ研究を進められたかを訊かれて、カリコは隣のワイスマンを見て「We enjoyed it」と答えた。楽しむこと、研究をすることを幸せと思うことが大切だと強調した。

研究者や研究者を志す人は、みんなが見て欲しい記者会見の映像である。

ただ、彼女の「廊下にもっとコピー機を置いたらどうだろう」という提案については、実際はコピー機が足らず、そのために2人が列で順番を待っていたから話がすすんだわけで、そうした「不便さ」が彼らの大きな発見につながった。

だから、コピー機の台数を増やしてスピードアップして待つ必要がなくなったら逆にダメだよ、と一言突っこみたくなったけどね。なんにしても、とにかくいい話をきかせてもらった。

2023年10月3日

"ジャニーズ" は、そのまま僕たちだ

「ジャニーズ」の名前を企業体から完全に消すと東山新社長が発表した。

一連のJ社関連の動きが出たのは、昨年、BBCのジャーナリストが日本で取材を行い、それをもとにしたドキュメンタリー番組「Predator: The Secret Scandal of J-Pop」を3月に放送したのがきっかけだった。(日本では「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」の題で流された)


日本のメディアではなく、こうした外国の有力メディアが事実を公にしたら、一気に国中で大騒ぎになった。(またも外国発だ)

だが、それは新たに明らかにされたことではなく、週刊文春が以前からそのことを記事にしていた。だが、ジャニーズはその報道内容を虚偽だとして認めず、他のメディアは完全に見て見ぬ振りをしてやり過ごしてきた。(触らぬ神に祟りなし、である)

テレビ局などは、そうした性犯罪、児童虐待があることを知っていながら「たいしたことじゃない」という認識しか持たず、番組制作にあたってジャニーズ頼みのキャスティングを続けた。(人権意識に対して無知)

局の中のそうしたあり方に対して異議を唱えたり、J社の犯罪性を指摘した人たちは外され、左遷された。(分かりやすい処分人事)

新聞社や雑誌社も同様だった。J社タレントを使えば売れるし、J社を批判すればJ社タレントを使った広告主の出稿がなくなるからだんまりを決めた。(カネのことしか考えない)

広告代理店は、何かというとすぐタレント広告を提案する。J社タレントは、その筆頭だった。(クリエイティブ能力の貧困さ)

企業のマーケティングや広告部門の担当者は、自分に知恵も自信もないので広告代理店に言われるがままに従ってしまう。(勉強不足)

演技のできないJ社タレントがドラマなどに主演していても、日本の視聴者は不思議に思わない。NHKの大河ドラマで、通年でそれを見ても平気でいられるのがスゴイ。(実にいいお客さん)

世の中で騒ぎになって初めて横並びでJ社を批判し、CMの使用を止めると発表した企業経営者たち。(定見のなさ)

BBCの先のドキュメンタリーのなかで、ジャニー喜多川を「彼は神だ!」と叫ぶ若者。(理解不能)

一連の世の中の動きにまったく頓着せず、推しのJ社タレントのコンサートにこれまで通り押し寄せるファンたち。(日本の未来が心配だ) 

"ジャニーズ"って、まさに現代の日本の合わせ鏡だということが分かる。ジャニーズ問題は、そのまま日本問題なのである。

2023年10月2日

26刷

見知らぬ編集者からメールが来た。何かと思ったら、23年前に出した書籍の増刷が決まったらしい。26刷である。

25刷まで連絡をしてくれていた担当編集者はどうしたのか。訊いたら、今年の春に定年退職されたとのこと。月日の流れを感じた。