2018年11月5日

村上春樹の記者会見

11月4日、作家の村上春樹が早稲田大学での記者会見に出席して、自分の原稿や蔵書、世界各国で翻訳された著作や2万点近いレコードコレクションなどの資料を大学に寄贈すると発表した。
彼が国内で記者会見するのは37年ぶりらしい。大学は資料を活用して国際的な研究センター「村上ライブラリー」の設置を検討しているという。 
大学の本部キャンパスにある演劇博物館に近くにそのセンターは造られるらしい。村上が自分の学生時代を振り返り、授業にはあまり出なかったが、演劇博物館で古いシナリオを夢中で読んでいたと語っていたのが印象に残る。
演劇博物館は研究室から近いこともあり、気が向いたときにぶらっと立ち寄ったりするが、イベントなんかがないときは実に閑散としている。早稲田大学が誇る、数少ない貴重な場所なのに。これを機に、若い人たちがこちらにももっと足を運ぶようになるといい。
ところで、報道で公開された写真で村上と早大総長の鎌田教授が並ぶ写真が写っていたが、現総長は4日で退任する。翌日の5日からは新しい総長がその任に着く。そのギリギリのタイミングで大学が村上春樹の記者会見を早稲田大学で開いたというのはなんともニクイというか、無理矢理という感じ。
なんだか彼(村上)もすっかり歳をとった感じだなあ