ファイナンシャル・タイムズが2013年度版のグローバルMBAランキングを発表した。
トップ100に入っているのは、米国のビジネススクールが最多であり、次いで英国が10校、カナダと中国がそれぞれ6校、スペインが4校と続く。オーストラリア、フランス、シンガポール、オランダ、インド、韓国、スイスから2校ずつトップ100のランキングに入っている。一方、日本のビジネススクールは1校もない。
ランキングの計算基準にはいくつかの指標が用いられているが、重視されているのは学生の卒業後3年間の給料の金額である。国によって状況は異なっているので、購買力平価で調整した数値が用いられている。
日本のビジネススクールが世界基準で高く評価されない理由の一つは、MBAの学生たちの給料が卒業後もたいして上がっていないことにある。格差が広がってきたといっても、外資系の金融機関などの特殊な例を除いて、まだまだ日本の企業で働く人の賃金は(良いか悪いかの判断は別として)外国と比べてそれほどバラツキは大きくないのが現状である。