2013年2月11日

大臣、それとも投資家?

安倍政権の甘利経済財政大臣が、株価(日経平均)について「(本年3月末の)期末までに1万3千円をめざす」と講演会で話したらしい。

なぜ「1万3千円」なのか。その数字の算定基準は何なのかが知りたい。なんとなくそう思って言ったとしたら、大臣が話すような内容ではないはずだ。メディアがそのまま報道するだけで、金額の根拠を問わないのは認識不足。

そもそも閣僚が、市場によって決定される株価や為替レートについて「こうあるべき値」を口にすること自体が問題である。

先の大臣は、自分か家族が保有している株式の値上がりを念頭に、経済財政大臣ではなく投資家の立場で発言してしまったのか。あるいは、誰かに誘導されているか。どちらにしても、やってることがおかしいことに変わりはない。