ゼミ生の中尾さんの結婚披露パーティが、12時から神宮前のライブハウスであった。午前中に大学であった入試面接をすばやく終えて駆けつける。
会場はたくさんの若い男女で賑わっていて、たぶん僕が最高齢者の一人か。新婦はベーシスト、新郎はギタリストである。写真はステージで息のあった演奏を見せるふたり。
ゼミ生の中尾さんの結婚披露パーティが、12時から神宮前のライブハウスであった。午前中に大学であった入試面接をすばやく終えて駆けつける。
会場はたくさんの若い男女で賑わっていて、たぶん僕が最高齢者の一人か。新婦はベーシスト、新郎はギタリストである。写真はステージで息のあった演奏を見せるふたり。
僕のと似たメールアドレスを持つ早稲田大学の先生にあてたものと思われる間違いメールが来た。送信元は、ある大学の4年生。早稲田のその先生が非常勤で教えに行っているところの学生だろう。
そこには、自分は4年生で卒業を控えていること、その先生の授業の単位が心配なこと、そしてそのため授業を何回欠席しているか回数を連絡してほしいと書いてあった。
教員は学生たちに講義の中で、欠席がある回数以上だと単位を認めないと話したのかもしれない。今回の学生はそれを心配して自分の欠席回数を知りたいのだろうが、大学4年生にもなって飽きれた物言いである。
これまでの欠席の回数を講義担当の教員に教えろということは、あと何回なら欠席しても平気か知らせろと言っているようにも聞こえる。自分のことがモニターできていない、すぐに人に依存する典型的な今時の大学生の体質がよく出ている。
こうした場合、僕だったら「君はもう既にアウトだ」とまずは返答してやるのだが。
朝から裏でカラスが騒がしい。群れで鳴いているのではなく、同じ一匹が何時間も泣き続けている感じだ。
外の空気を吸いがてら建物から出てみると、一匹のカラスが路上に落ちていた。まだ落ちて間もない様子だ。外傷があるようではなく、血も流れていない。なぜ、カラスが死んだのか分からない。
それを見下ろすかたちで、一匹のカラスが電柱の上からずっと泣き続けている。その泣き方は、仲間の死を悼んで泣き続けているようにしか思えない。
カラスにはそうした弔いの感情があるのだろうか。
今日は国立競技場で全国大学ラグビー選手権の準決勝があった。
1時半に信濃町の絵画館前で友人たちと待ち合わせ。駅伝の往路の行方が少し気になる。帝京対東海の第一試合に続き、早稲田対明治の第二試合は予定の2時を少し過ぎてキックオフ。
今年の早稲田は強い。ディフェンスがいい。素早く、思い切りの良いタックルが次々繰り出される。体重差で劣る早稲田が明治チームを封じるには、ボールを持った相手選手を早く倒すこと。そして、縦横なパス回しで展開し、機を見て縦に突っ込む。非常に戦略が明快。
しかも早稲田の選手たちは、バックスだけでなく誰もが走れる。それを徹底して前後半の80分続けられたのは、練習の積み重ねだろう。結果は、74対10で圧勝だった。
競技場を後にし、駅に向かう途中、絵画館の前に差し掛かった時にだれかが「絵画館って、中に入ったことある?」。誰も中に入ったことがない。建物は重厚で立派。都心の一等地に建つ。だが、なかにどのような展示物があるのか、僕たちは誰も知らなかった。
手帳の季節になってきた。書店や文具屋の店頭に種々の手帳がならび始めた。
勤務先から今年も大学名入りの手帳が配布された。歴史のある能率手帳だけあって良くできていている。見開きの左ページが一週間分のスケジュール記入欄になっていて、右側は自由に書き込める白紙ページになっている。
だけど、ある一つの理由から今年もこの手帳を使うことはないだろう。それは、スケジュール記入欄に事前に振られた時刻が朝8時から夜中の12時までだからだ。16時間!
つまりは、ほぼ寝ている時以外のすべての時間帯がカバーされているということ。この手帳を重宝する人ってどんな人か、ふと考える。自分はそうはなりたくないな、と思いつつ。