2020年6月13日

さっさと川に投げ込んでしまえ

英国の港町ブリストル(バンクシーの生まれた場所だ)で、奴隷商人の銅像が引き倒され、川に捨てられた。


この銅像のモデルはコルストンというイギリス人で、17世紀に奴隷売買の商売で巨万の富を貯えた人物。

20世紀が始まろうとする頃に、誰かがこの人物の偉業を称えて彼の銅像を町の真ん中に建てた。そして、100年以上も街の象徴の一つとして市民に仰ぎ見られていた。

世の中にあまたの職業があるが、そのなかで間違いなくサイテーなのが奴隷商人である。銅像撤去を求める市民の声も以前からあったらしいが、それでも「コルストン偉い!」とする連中がこれまで撤去を許さなかったのだ。

先日、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのお父さんである横田滋さんが亡くなられたが、そうしたことを知る日本人としては、奴隷商人であるコルストンの銅像を称えるイギリス人の感覚は金正恩を称えるそれと同様に感じられ不快である。