先日の大阪北部を中心とする地震。関西の大学で勤務する友人の研究室で、本棚の本が雪崩のように崩れ床に拡がったと聞いた。
人ごとではない。東京だって地震はいつあってもおかしくはない。政府の地震調査委員会の報告だと、今後30年間の間に震度6以上の地震が発生する確率はますます高まっている。
東京都庁のあたりで46%、横浜市庁舎で78%だという。新宿区ではなく東京都庁、横浜市中区ではなく横浜市庁舎というのが、なんとなくその精度を感じさせる。
そうした思いで見ると、その地震予想確率で色分けされた地図は戦慄さえ与えるものに思える。
なぜか預金残高は増えてはいかないが、本は毎週毎週、研究室でも自宅でも増えていく。置き場に困り、本棚に詰め込んでいく。震度6クラスの地震がきたら、一発だ。書棚の本が崩壊し部屋を埋めることになるのは明らか。
で、どうするか。①捨てるか、②人に譲るか、③どこかに寄付するか、④古本として売るか。①は最後の方法。②は手間がかかる。③も相手を探して交渉するのに手間がかかる。ということは、比較的簡単なのは古書として売ってしまうこと。
ネットでいくつか業者を調べた。試しに「もったいない本舗」という中古書籍買い取り業者に、本を入れた段ボールをひとつ送った。
すぐにメールで買い取り査定価格の連絡がきた。全部で520円! こちらがOKすれば、その金額が振り込まれ、すべては終了。納得できなければ、それらの本を料金受取人払いで返送してくれる。
金額がおかしいと思ったので返送させた。次に中身そのままに、今度は「あおば堂」という同様の中古書籍買い取り業者に送った。
今度は査定に4、5日かかったが、査定金額は5,460円とのこと。「もったいない本舗」の10倍以上の金額だったので買い取りを了承した。
それにしても同業者で、同一内容(書籍)、同一条件でなぜこれほど査定金額に差があるのか疑問は残ったままだ。