部屋の片付けをしていて出てきた雑誌のひとつ。2008年の「日経ビジネス」誌の別冊である。
その中に東芝の当時の社長、西田氏を取り上げた(ヨイショした)記事が掲載されていた。彼の写真のキャプションに「朝の6時半には出社して、戦略を練る。座右の銘は『厳然自粛』」とある。
厳然自粛とは、「厳然として自を粛す」との意。中村天風が好んだ「六然訓」の一節だ。
今となってはジョーク以外の何ものでもなく、即ゴミ箱に投げ入れた。
2017年11月19日
2017年11月10日
「クールジャパン」はクールじゃないよ。困ったね。
今週の初め、新聞の一面に「クールジャパン過半未達」という記事が掲載されていた。
クールジャパンは、国の成長戦略の1つ。日本の文化の輸出促進のために設定されたのが、クールジャパン機構という官民ファンドだ。
記事によると、発足から丸4年が経ったが、成果が振るわないと報告されている。投資案件24件のなか、その過半が成果を上げていないか、計画を達成することができていない。
なぜこれが官民ファンドの投資対象になったか、報道資料だけでは理解できないものも多い。
例えば、スカパーJSATが6割、クールジャパン機構が4割を出資いている「WAKUWAKU JAPAN」は、赤字続きで来年3月には減損の可能性がある。そもそも出資をしたクールジャパン機構の社長は、スカパー持ち会社の社外取締役を務めていて、彼が出資案件として持ち込んできた。ガバナンス上の問題はないのか。
ワクワク・ジャパンという企業名(サービス名)が、悲しいほど貧しいセンス。真面目に会社を設立したとはにわかに信じがたいのだが。
そもそも、自分で自分のことをクールと評する「鈍感さ」は、まったくクールではないと思ってしまうのは僕だけだろうか。クールジャパン、恥ずかしい。
クールジャパンは、国の成長戦略の1つ。日本の文化の輸出促進のために設定されたのが、クールジャパン機構という官民ファンドだ。
記事によると、発足から丸4年が経ったが、成果が振るわないと報告されている。投資案件24件のなか、その過半が成果を上げていないか、計画を達成することができていない。
なぜこれが官民ファンドの投資対象になったか、報道資料だけでは理解できないものも多い。
例えば、スカパーJSATが6割、クールジャパン機構が4割を出資いている「WAKUWAKU JAPAN」は、赤字続きで来年3月には減損の可能性がある。そもそも出資をしたクールジャパン機構の社長は、スカパー持ち会社の社外取締役を務めていて、彼が出資案件として持ち込んできた。ガバナンス上の問題はないのか。
ワクワク・ジャパンという企業名(サービス名)が、悲しいほど貧しいセンス。真面目に会社を設立したとはにわかに信じがたいのだが。
そもそも、自分で自分のことをクールと評する「鈍感さ」は、まったくクールではないと思ってしまうのは僕だけだろうか。クールジャパン、恥ずかしい。
日経新聞11月6日朝刊一面 |
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