2014年7月26日

日本酒には、大きな可能性がある

今朝の「木村達也 ビジネスの森」は、純米大吟醸酒で一躍全国的なブランドになった獺祭(だっさい)を醸造する旭酒造社長の桜井博志さんをゲストにお招きし、お話をうかがった。


旭酒造では、以前は獺祭以外にもいくつかブランドを持っていたが、いま扱っている銘柄はこれだけ。山田錦米だけをつかい、原料を磨き込んだ純米大吟醸一本に絞り込んでいる。

どのくらいあるのか知らないが、日本国内には数えられないほどの日本酒銘柄があるはず。消費者に覚えてもらい、継続的に店頭で購入してもらう、あるいは飲食店で注文してもらうためにはまず名前とその味の特徴を覚えてもらわなければならない。ブランド・マーケティングの基本である。

たとえば大関株式会社の「大関」というように、社名と主要製品ブランド名が一致するものもあるが、そうではない方が多い。さらに、多くの酒蔵は複数のブランドを持っているのが一般的である。

消費者が店頭で酒の銘柄を選ぶ際の情報は多岐にわたっている。つまり、会社名と製品名に加え、純米だ、吟醸だ、絞りたてだ、辛口だ、、、という感じでその種類、製法、性格などもラベルに製品名のように記載されたものを「解読」させられることになる。

桜井さんのところは、まずは獺祭という1つのブランドに絞り込んだところが分かりやすい。これは、顧客視点から考えればすぐに分かるとおり、シンプルでありながら大切なポイント。

その酒を桜井さんのところでは、通年を通じて仕込む(四季醸造という)。しかも杜氏は使わず、社員たちがデータとマニュアルをもとに、科学的に行う。地酒でありながら、大量に製造する(それでも生産が間に合わない)。

海外にも早くから進出している。そのひとつの理由は、地元の岩国ですら四番目だったからこそ、大きな市場を目指して東京へ、そして世界への進出を考えた。

さらには、この40年以上にわたって毎年販売量が減少している国内の日本酒市場にとどまっていられず(40年間で市場規模は3分の1になった)、世界に目を向けるようになった。

日本食が世界的なブームという波にも、いまは上手に乗っている感じである。

今日の番組に挿入した曲は、英国のブルース・ロックバンドの先駈けともいえるフリーのサード・アルバムに収められている「オール・ライト・ナウ」。この曲が発表されたのは1970年で、当時、バンドのメンバーの平均年齢は20歳。それでいて重厚かつ奔放な演奏と気迫のこもったボーカルは、恐るべきものだった。