今は夏休みだが、休みが明けた後の秋学期も我々のところは基本的にオンラインで授業をやってくれと言われている。
一つには感染拡大初期に、京都産業大学で感染者クラスターが発生したことが原因だ。メディアで広く報道され、一説では大学に多くの非難が殺到したらしい(大学にどうしろと言うのだろう?)。
また、そのことで京都産業大学の学生を就職説明会や採用面接から意図的に外すという企業があったらしい。大学でそうした感染者が出たからといって全ての学生が感染してるわけではない。そうした企業の姿勢は、明らかな差別行為である。
感染者が出たことで大学が世間にさらされるのなら、それを理由に学生の採用を差別した企業ははっきりその名を社会に公表されてしかるべきだろう。
ところで、感染者に占める死亡者の割合をみると、年代別に大きな違いがあることが分かる。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000647797.pdf |
70代以上は6%だが、10代や20代は統計データ上は0.0%だ。これは割合では感染者1000人中1人もいないことを示している。
一方、気をつけなきゃいけないのは60代、70代だ。つまり、大学が三密とやらを避けることで感染拡大防止を謳うのは学生のためではなく、そこに勤務する年配の教授らへの感染リスクを避けるのが目的じゃないのかね。
幼稚園や小学校、中学校、高校がすでに生徒たちに登校させているにもかかわらず、大学は一体いつまでこんなヘタレを続けるのだろう。何か起こった時に問われる責任を負いたくないと考えているだけとしか思えない。
現に.実験や実習をともなう授業は従来どおり大学内ですでに再開されているではないか。実験や実習科目はいいのに、講義科目はダメという理屈が分からない。理系の学生たちは文系の学生に比べて免疫力に優れているので感染しない、感染しても重症化しないという秘密のデータでもあるのだろうか。