2016年8月31日

ハットルグリムス教会

レイキャビクでもっとも高い建物がハットルグリムス教会である。ロケット型の独特の形をしている。この街のランドマークだ。

この教会の塔の展望台からは市内が一望でき素晴らしい。




2016年8月30日

レイキャビクの虹

アイスランドのレイキャビクに来ている。ホテルは、街のど真ん中。隣がインフォメーションセンターなので、いろいろと便利だ。

部屋から外を眺めたら、入り江に虹が架かっていた。


2016年8月27日

学校をつくろう

今朝の「木村達也 ビジネスの森」のゲストは、NPO法人アジア教育友好協会理事長の谷川洋さん。谷川さんが書かれた『奔走老人』(ポプラ社)を元にお話をうかがった。

谷川さんは、元丸紅の商社マン。60歳を区切りにきっぱりとサラリーマンを辞め、いまはアジアの山岳少数民族の村に学校をつくる活動を行っている。この12年間で270校ほどを立ち上げた実績がある。


谷川さんらの活動がユニークなのは、押しつけではないこと。作ってやるのではなく、「作らせてもらう」ところ。自分で現地をたずねて、学校が必要だと思う村を見つけ、そこの首長に学校をつくる提案と交渉をするところから彼らの活動は始まる。

学校の建設を持ちかける村は、決して豊かではない。子どもたちは学校で勉強するより、日々の労働力として求められている。そう考える大人たちを上手に説得しなければ、学校建設の話は前に進まない。

谷川さんらが学校があったらと思う場所には、文字が読める大人自体がほとんどいない。だから、よそ者からうまい話を持ちかけられて騙されたりした経験を持っている。

そこで、谷川さんが村の大人たちに話すのは、「学校が出来て、子どもたちが字が読めるようになれば、村人たちがよそ者に騙されないようにできる」ということ。こうした説得などで協力を取り付けるらしい。

実際の学校造りも独自のノウハウを生かして行っている。建設業者を送り込んで、ガンガンと工事して学校を建てることはしない。近くの町で大工の棟梁のような人物とその弟子のような人物を見つけて雇い、村に連れてくる。そして、彼に村人を指導してもらいながら村全体を学校をゼロから作っていく。

そうすることで、その学校は「村で建てた学校」になる。その後も修理なども自分たちの手でまかなわなきゃという意識ができる。

その後は、先生の手配だ。学校造りは、先生作りでもある。とにかく労を惜しまない。国の国際協力のように形式通りの予算を組んで業者にすべてやらせると、学校は村のものではなく、彼らからすると「どこからから持ち込まれたもの」になってしまう。

谷川さんは、いまもアジアの村に学校を作るのが楽しくて仕方ないという。そうだろうなあ。必要とされる学校を村人たちと一緒につくり、喜ばれ、役に立っているという実感を直接感じることができるんだから。


今朝の一曲は、エクストリームで More Than Words でした。


2016年8月15日

食えない魚


宇野港から島に渡る旅客船乗り場の近くに展示された魚のオブジェ。けっこうデカイ。使われている材料は、漂流物やゴミ。瀬戸内国際芸術祭の正式出展作品として制作、展示されている。
 

2016年8月14日

贅沢なレストラン

「海のレストラン」という名の島のレストラン。その名の通り、目の前はすぐ瀬戸内海。自家栽培のハーブと新鮮な海の幸を用いた料理を出してくれる。この島にはコンビニは一軒もない、信号もない。けれど、耳の奥をくすぐる波の音がある。

2016年8月13日

ペッパーと人間のあいだ

今朝の「木村達也 ビジネスの森」のゲストは、ソフトバンクのロボット「ペッパー」の開発責任者を務められた林要さん。現在は独立され、あらたなロボットの開発を進めておられる。


ペッパーの顔が、もう少し細長かったらかなり「怖い」顔になるらしい。耳がもう少し大きかったら気味が悪い顔になるという。生身の人間に近づいていくところで不気味とわれわれが感じる「不気味の谷」と呼ばれる領域があるという。その点でも、人型ロボットには微妙なデザイン調整が不可欠だ。

そういえばペッパーは、1927年に公開された、フリッツ・ラング監督の映画「メトロポリス」に登場してくるマリアという名のアンドロイドをどこか連想させる。

AI(人工知能)の進歩が凄まじい。学習することを学習し始めたAIが人間を多様な面で超えていくのは明らか。ディープラーニング(深層学習)で有名になったIBMのワトソンに、ペッパーのような人型ロボットが「端末」となってつながっていくことも間近なんだろう。

そうした世の中は、ユートピアかディストピアか。


今日の一曲は、ランディ・ヴァンウォーマーで、Just When I Needed You Most。


2016年8月7日

暦の上では秋

今日は立秋、夏至と秋分の中間である。暦の上では、今日から秋ということらしい。だけど連日の猛暑に、日中外を歩いていると血液が沸騰してくるような感じがする。まだまだ、夜になるまで時間がたくさんあって、いろいろ楽しめるのはいい。

2016年8月6日

龍口寺竹灯籠

片瀬江ノ島の龍口寺。境内の足下には青竹の灯籠が一面に並べられていて壮観である。5000基の灯籠は近所の人たちやボランティア、学生アルバイトが総出で準備した。竹灯籠を並べるデザインは、地元の中学生に図面を描いてもらったと教えてもらった。ここには、地域のお寺さんがしっかりと根付いている。

2016年8月3日

聞く耳持たず。思考停止企業

三菱自動車の新人社員が、社内の発表会で燃費データ測定の不正を正すように社内の発表会で提言していたらしい。

そこでは20人あまりの幹部社員がそれを聞いていた。そして、聞かなかったことにして無視した。結果、今回の問題が表に出て企業としての社会的な地位を完全に失った。

つくづく変な企業だと思う。



2016年8月1日

政治は政治、経済は経済、が正しい

先週の「木村達也 ビジネスの森」のゲストは、宋文洲さん。一昨年の秋にお越しいただいてからの2回目の出演である。今回は、彼が新しく出された『日中のはざまに生きて』(日経BP社)をもとにお話をうかがった。


宋さんのストレートで、舌鋒鋭い語り口はあいかわらず。どんどん話が進む。


中国人の訪日ブームはいまもやむことはないように見える。その理由をどう考えるかうかがったところ、理由として帰って来たのは意外な答え。それは、中国の景気にもとも関係するようなことではなく、日本の観光ビザの緩和という簡単な理由だった。


20年前に宋さんの妹さんが日本を訪ねようとしたことがあった。だが、その時20種類もの書類の提出を日本政府(現地大使館)から求められ、やっていられないとあきらめたとか。

今の訪日ブームは、中国の日本大使館が5年間有効の往復ビザを、簡単に中国人の普通のOLにでも出すようになったかららしい。そして、それは2年前に米国が中国人に10年間の往復ビザを出すようになったのがきっかけだろうと。なーんだと、拍子抜けした。いかにも対応が日本政府らしい(笑

ところで宋さんは、中国の経済成長は2013年に終わったと本書で書いている。そうなのか? 彼によれば、政府がGDPで操作的にやっている部分は1割か2割に過ぎず、大半は民間(市場)資本の手になるものだから、もう必要のないものは作らない。

だから、経済成長はいつまでも二桁成長を続けるはずはない、という考え。(数字が)いいときがあれば、そうではないときもあるのが当然なのだ。

翻って日本は、安定成長を重視するあまり、思い切り落ち込むときも落ち込ませない。構造改革のために経済成長がマイナス5%といったときがあったっていいじゃないかと。

10年間、20年間にわたってグズグズとゼロ成長に近いものが続くのはおかしい。良いときがあれば、悪いときもあることを、国民が納得していればいいのだ。「経済は別に政治家にやってもらわなくていいからさ」という彼の指摘に頷いた。

痛みを覚悟して時に血を流し、膿も出し切ることで、やっと健康な体を取り戻すことができるわけだろう。そうした痛みに向ける覚悟が日本にはない。だから、政治家もそうならないように細心の注意を払い、結果として本来あるべき健康体を取り戻すことができないことになる。

市場から退出すべき企業の多くが、いまも「雇用を守るため」という理由で税金が投入されたまま生きながらえている。人工呼吸器を付けられ、チューブから栄養剤を流し込まれながら生きながらえている姿だ。人間ならそれもありだろうが、企業は違うはずだ。


番組中で紹介した曲は、The Kinks の Sunny Afternoon でした。