2009年12月21日

三田村和彦氏の連載コラム

読売新聞広告局が発行している「読売ADリポートojo」という機関誌がある。いつの頃からか毎号送られてくるのだが、届くとまず目を通すのがその中に三田村和彦さんが書いているコラムである。

企業の広告担当者の目線で、広告のあり方や代理店など外部のベンダーとの付き合い方などを述べていて、実感に満ちている。彼は企業の元宣伝担当者。その職を離れてずいぶん経つはずだが、当時の体験や感じていたことを元にした論考は、本質を抉っている。

たまたま今手元にある号には「クリエイターつながり」というテーマで彼は書いている。「クリエイター」と呼ばれている(あるいは自分でそう呼んでいる)人たちの身内びいきの関係性とそれを習慣的に許している「業界」の不思議さを指摘し、根底では広告クリエイティブの本来の役割の復権を求めているように僕には読めた。

クリエイティブ・ディレクターという呼称を「耳慣れたけど、やっぱりなじめない」と感じるなど、その感覚は至極まともで共感する。