報道によると、東京医科大学が医学部の入試にあたって、女子学生と3浪以上の男子受験者の入試得点を操作することで合格者を抑制していた。
文科省の局長が息子の裏口入学を図った一連のなかで明らかになってきた。東京医大の経営者は、女性は医師になっても妊娠や出産で職務を休むことが多いから「労働力」にならないと考えていたらしい。
3浪以上の男子受験者を邪険に扱った理由はなんだろう。大学卒業時に年を取りすぎているから? といっても3才ほどだ。3浪もしなければ入学できないのは頭がわるいと考えたから? 多少要領が悪いのは言えるかもしれないが、一方でそれだけ医師を目指す強い意欲がある連中ともいえる。
こうした東京医大の事件以来、自分が病院で医師を見る目が自然と変わって来ているのに気づく。どこかで、この人は東京医大の出身者で、裏口組ではないかなどと診察を受けていて気になるのである。
それはさておき、東京医大はこれを気に名称を変えるしかない。受験生からの評判ガタ落ち間違いないから。理事長など大学の経営者がそれほど男子学生を重視したいなら、そうした大学にすればいい。私立大学なんだし。
東京女子医大の向こうをはって、この際「東京男子医大」に名称変更し、堂々と男だけの医大にすればいいんじゃないのかね。医大としての評価も実力も面白みも下がるだろうけど。
それにしても、こうした内部告発が出てきた契機が文部科学省の「私立大学研究ブランディング事業」にまつわる役人の賄賂と裏口入学だったとは、完全にジョークだ。