2015年9月5日

バカにならなきゃ、見えてこないものがある

今朝の「木村達也 ビジネスの森」は、日産でGT-Rの開発責任者だった水野和敏さんにゲストに来てもらった。


彼が書いた『バカになれ!』(文藝春秋)は、とても威勢のいい本。水野さんのクルマづくりの哲学をひとことでいえば、「モノをつくるな。感動をつくれ」ということ。

そして、人(会社)から言われたとおりにやって中途半端なものを作るなということ。自分の頭で「バカになって」本気で考えろと。その結果を否定され、叩きのめされる経験を乗り越えろと叱咤する。それが本当のプロになるための必要条件であり、「いい失敗をした人間にしか未来は開けない」と断言する。

水野さんは一昨年に日産を退社し、いまは台湾の自動車会社の役員を務めている。僕は台湾に自動車会社があることを知らなかった。だから、彼の名刺に書かれていた企業名も初見だったのだが、あの水野さんのこと、限られた人と金と時間できっとプロジェクトを実現するだろうと期待している。


番組中の今朝の一曲は、ジョージ・ハリスン「My Sweet Lord」