2024年9月18日

社外取締役は、お勉強の手段か

シリアルで知られる日本ケロッグ合同会社の社長、I女史(女史って、今時はPC的にアウトかね?)が、彼女の経営者仲間の交友関係を紹介していた。

そこで、知り合いの女性経営者であるみずほフィナンシャルグループ取締役会議長のKさんから「勉強になるから」と、ある企業の社外取締役を勧められ、引き受けたといったことが書かれていた。

よく平気でこうしたことを書けるな、と驚く。

株主らは、彼女の「勉強」のために社外取締役の報酬を支払っているのではない。優れた経営で企業の業績向上に貢献することを期待しているはずだ。

その意味で Iさんは、株主軽視と経営軽視もはなはだしい。しかも、そのことに自分は気づいていない。

また、みずほフィナンシャルグループ取締役会議長のKさんも社外取締役の仕事を舐めてはいないか。 

「お勉強」なんだから、Iさんが社外取締役を務めている某社は、彼女に取締役の報酬を払うのではなく、代わりに授業料を取った方がいいと思うヨ。

海外のファンド、もの言う株主らから、日本企業は女性の取締役比率をもっと上げるべきだという声が寄せられている状況は知っている。だが、単なる数合わせでは何にもならないどころか、明らかに害だ。

真剣に頑張っている他の女性社外取締役の人たちのためにも、彼女らのような人物は即刻退任してもらった方がいいんじゃないのかね。