2010年7月10日

インクは匂うか

昨日のNHKの9時のニュースの中で、電子ブックが取り上げられていた。ちょうど有明の東京ビッグサイトで「東京国際ブックフェア」が開催されているのに合わせての特集だった。

電子ブックを発売をしているメーカーや出版関係者のインタビュー等がそこでは紹介されていた。その特集の終わりに大越という男性のキャスターが、電子ブックもいいけど、自分はインクの臭いのする新刊書やかび臭い古本も味わいがあって好きだとコメントしていた。

言いたいことはよく分かる。しかし、その表現はあまりに紋切り型。新刊の本って、本当にインクの匂いがするのかな 。実際に何冊か試してみたが特に匂いなど僕は感じないし、新刊本は日常的に手にするがインクの匂いを感じることはない。

確かに昔はそうだったような気もする。もう何十年も前のことだ。書籍の印刷用インクもその頃からずいぶん技術改良されたのに違いない。改良もアップデイトもされてないのは、人の頭の方だ。