それは千葉県柏市の小学校の教室での風景である。6年生の英語の授業を担当しているのは、担任の日本人の先生とオーストラリア人講師の二人。だけど、二人は言葉を交わさない。お互いに話すことを禁止されているからだ。
記事によれば、外国人講師は業者を介して雇用されているために、担任の教師が直接何かを依頼することは禁じられているという。実際、4月に外国人講師にカードを黒板にはってもらった教諭が千葉労働局から是正の指導を受けたという。そうしたことを回避するために考案された苦肉の策が、教室で担任の教師と外国人講師が口をきかないという先の方策だったという。バカな話である。
小学校の教室と云うことで思い出した映画がある。チャン・イーモウが監督した「あの子を探して」という中国映画だ。中学校も出ていない13歳の少女が、一ヵ月だけの代理教員として貧しい片田舎の小学校に
ある日、その中の一人の男の子が学校に来なくなった。
結局、街までのバス代の工面ができず
50元のお金を目当てに小学校の代用教員を引き受けざるをなか